【身代わり】ノーマル

威力 --
命中 --
PP 10/16

基本
最大HPの1/4を消費すれば召喚されるサイドンの置物。
このことからポケモンの世界で守備の象徴といえばサイドンなんでしょうね。
さて身代わりの効果についてあげてみましょう。
・身代わりをするのに使ったHP以上のダメージを喰らうまで分身は消えない。
・分身が消えるほどの攻撃を喰らっても本体にダメージはない。
・一撃技が命中しても分身が消えるだけ
・カウンターのダメージも分身に飛んでいく
・状態異常や宿木、痛み分けは効かない
・ギガドレインなどのドレイン系の技も効かない
・砂塵のダメージやアンコールは身代わりを貫通する。
・相手の能力ダウン技も効かない
・バトンタッチでも継続される
・交換したり吹き飛ばしを喰らうと分身は消える
・黒い霧では能力変化は戻るが分身は消えない
と、なっております。意外と色々な効果がありますね。
この効果を使ってのテクニックやコンボを分析していきたいと思います。


攻撃を誘う
例えば相手が身代わりを使ってきた場合、分身がおいてあると
何かと邪魔なので分身を消すために攻撃を仕掛けますよね。
その心理を利用したテクニックを分析してみます。

カウンター
例としてこのログ43を見てください。
ポリ2側はフーが分身をおいたときに順々に消していかないと
サイコで一気に押される可能性があるので極力殴りつづけたいはずです。
それを逆手にとってカウンター、見事成功です。
フーはアンコを覚えている可能性が高いので相手が初手で仕掛けてくることも多い。
ここで毒などの状態異常技を含めた三択になって成功しやすいです。
考えさえばれていなければ身代わりで誘った後カウンターでほぼ成功します。
ただし身代わり持ち自体が少ないのでばれたら成功率が10%をきります。
身代わりカウンター以外の身代わりフーが流行れば問題ないんですけどね。
フー以外でやるならハピナスあたりが候補だろうか。

道連れ
これも使い方はカウンターと同じ。
違いは成功すれば死んでしまう道連れと死んでしまうと失敗するカウンター。
死んで生き残れない分物理・特殊関係無いあると思うべきか。
使えるポケモンの違いも大きいだろう。ログ44

自爆・大爆発
これもカウンター・道連れと使い方は似ている。
しかし上の2つと違って相手の行動次第ではなくこっちからもしかけられる。
例えば分身を消そうとしている相手ログ45にも当てることが可能。
ただしこの技は失敗しても死ぬのでリスクは大きい。

物真似
身代わりを絡めた物真似のやり方には二パターンある。
まず相手が分身を壊そうとした主力技を盗むパターン。
もう一つは相手の補助技を身代わりで見守って奪う方法。
どちらのパターンから奪うにしろポケモンの総合的な能力の高さは欲しい。


見守る
相手の状態異常攻撃を、特にその身代わりを使ったターンに防ぐことを見守ると呼ぶことにしよう。
身代わり+守るの安直なネーミングだけどまぁわかりやすいほうがいいんで気にせず。
これのメリットは完全に相手の行動を無駄にしてしまうことにある。
この相手の一時的なスキをついてのテクニックを考えてみよう。

アンコール
見守る成功時の相手の技をアンコしてハメる。
この場面になれば相手は交換か突撃かの2択になる。
強いことは強いがアンコと身代わりを同時に持てて
相手に2択を迫れるような攻撃力が高いポケモンがいないのが残念。
太鼓無しピクシーかバリヤードが限界。

麻痺+鈍い(天候技でも可能)
相手が交換際ででてくるさいに鈍いを積んで
毒など状態異常をいれようとしたところを見守る。これが成功すれば2発は安全に殴れる。
使える状況は限られてくるが決まれば強い。
むしろ2倍以上のダメージのほうが先読みされる可能性がある分決めやすいのかも知れない。
ガラガラ(鈍い身代わりという技編成はありえないが)と毒スイクンで想定してみよう。
ガ:(鈍い1素早さ63:身代わり→ス:(麻痺素早さ45)┬→波乗り→見守る失敗、身代わりが消えるだけ
                                └→毒々→見守る成功、スイクン+黄金でも鈍い地震で確定2発
ちなみに麻痺している55○に50鈍い一回カビでも先手が取れるので
麻痺要員と鈍い身代わり持ちがいればいつでも(成功するかどうかは別として)できる。


交換際に毒を入れるか相手に最初からいれておいても可能。
相手にあらかじめいれておく場合は交換際に剣や天候技をしてもいい。
見守るで削った一回分でどれだけ相手を倒せるようになるかがポイント。


その他
自爆避け
分身を置いておけば相手の自爆を防ぐことももちろん可能。
やはり自爆を見守れれば最高だろう。

PPが少ない技対策
例え火炎を喰らおうが文字を食らおうが分身が消えるだけで本体はノーダメ。
PPの少ない技は1でも惜しいはずだからかなり有効。
例え遺伝子牛の破壊光線でも問題ではありません。

様子見
カビ受け要員はカビのサブウェポンが気になるはず。
そんなときはこれを置いて様子見。
例え時間稼ぎでも無用心に喰らった場合より対策のしようはあるはず。
特に爆パンに対してPP削りの点でも有効。

カウンター封じ
カウンターカビ、最後に残ったドーブルetc
鬼待ちなどをされるとPP負けするケースが多い。
そんな場合はこれを貼りながら殴ればいい。
技スペースの関係でカウンターカビは寝言がないので。
鈍いポケなら一度眠らせてしまえば一気に押せるはず。

ナッシー潰し
悪以外のどんなポケモンでも宿木とサイコの威力で倒せる可能性がある梨。
実はサイコ半減のタイプに身代わりを武装させれば意外と楽になる。

追い討ち受け
追い討ちでのダメージが倍になってもやはり分身が消えるだけ。
ただし追い討ち君が後出しでいつも出てくるとは限らないので時間稼ぎ。
その間に他のポケモンで状況を打開しよう。

威張る身代わり
俗に魔法の戦術といわれるもの。ログ9
吠えるや自己暗示も加えれば技同士の相性は最高。
ただ運に任せる部分が多いので嫌われている。
もし身代わりを持っておくのが当たり前になった場合、
威張る身代わりを使うのってどうなんですかね。


まとめ
ちょっと使い方を工夫すれば色々なことができる便利な技。
ただし今回の分析は基礎の項にある
「交換したり吹き飛ばしを喰らうと分身は消える」を無視気味だったので
かなり空論であることも分かっているつもりです。
といっても可能性を考えないとしょうがないのでポジティブにいきましょう。
それを抜いてもやはりもっておくだけで何かと便利ではあると思う。